INTERVIEW03 現場代理人の仕事

弘電工事の現場代理人とは

工事現場の責任者として、施工計画、施工図作製、工程管理、品質安全管理、原価管理などを行うのが、弘電工事の現場代理人の仕事。2008年に入社したM.N.さんは、現場代理人として会社を代表して工事の全体管理を行う中堅社員です。若手が安心して挑戦できる環境が大切だと話すM.N.さんに、現場責任者としての意識や、会社全体として目指している姿についてお話しいただきました。

現場代理人インタビュー1

はじめに、現場代理人の仕事はどのようなものなのか教えてください

現場代理人の仕事は、電気工事の現場における責任者としての役割を果たすことです。会社を代表して工事の全体管理を行う立場になるのですが、具体的な業務は多岐にわたります。

現場代理人の代表的な業務は、工事現場全体の指揮・監督です。職人さんや協力会社の方々が、安全かつ計画通りに工事を進められるように調整をしています。また、お客様や元請とのコミュニケーションも、現場代理人の重要な役割です。設計変更や日程調整、新たな要望の確認など、現場の窓口としての対応です。

現場代理人の仕事は、工事の品質・工程・安全・原価を管理することとも言えます。正確かつ安全に、それでいてコストを意識しながら工事を進められるように管理するということですね。そのための書類作成業務、具体的には施工計画書や工程表、安全に関する書類などの作成・提出も現場代理人の仕事です。こうした業務を通じて工事現場を総合的に管理し、成功に導くことが現場代理人の重要な役割だと思っています。

どのようなときに仕事のやりがいを感じますか?

この仕事の特徴は、屋内配線や設備の取り付けなど「目に見える成果」が残ることです。この成果が形になったときは、素直に「この仕事をやっていてよかったな」と思いますね。時間をかけて複雑な設計をした照明に、はじめて電気が流れて点灯した瞬間は心にくるものがあります。

また、この仕事は工期や現場ごとのルールにあわせて動く必要があるため、計画性や柔軟な対応力が求められます。周囲の環境に左右される局面も多いのですが、その分だけやり遂げたときの達成感も大きい。経験を積むほどにスムーズに動けるようになっていくのも、この仕事の面白さです。体力も気配りも求められますが、「手に職がついているな」という実感を味わえる、前向きに取り組める仕事だと思っています。

仕事をするうえで、最も大切にしていることは何ですか?

「信頼される対応をする」ということですね。現場では多くの人と関わりますが、ちょっとした対応ひとつで信頼が変わってしまうと日々感じています。報告や連絡をきちんと行う。できないことは正直にできないと伝える。約束は必ず守る。当たり前のことではありますが、こうした基本的なことを丁寧に積み重ねるように心がけています。

特に協力会社の方々は一緒に現場をつくるパートナーなので、気持ちよく動いてもらえるような関わり方を常に意識しています。中にはうまくいかないこともありますが、「この人なら安心して任せられる」と思っていただけるような仕事をしたいという想いは、常に忘れないように心がけています。

「あって良かったな」と思う社内制度や福利厚生を教えてください

資格取得支援制度ですね。電気工事では資格がとても重要になってきますが、会社が受験費用を負担してくれたり、講習への参加を後押ししてくれたりするため、安心してスキルアップに取り組むことができるようになっています。私もこの制度を利用して資格を取得したので、数ある社内制度・福利厚生の中でも「これはあって良かったな」と感じています。

また、有給休暇を取得しやすい雰囲気の職場であることも、ありがたい点ですね。もちろん現場の状況に応じて調整は必要ですが、部署内で協力しあって休みが取れる環境が整っています。

仕事の経験で日常生活に役立っているものはありますか?

電気工事士として当たり前のことではありますが、電気の知識や工具の扱いは日常生活でも役立っています。

ですがそれよりも、職人さんや他業種の方々と接する経験の方が、日常生活に役立っていると感じますね。この仕事は様々な立場の人とチームで進めることになるので、相手に応じた伝え方や気を配る習慣を自然と身につけることができました。そのおかげで、仕事を離れた人間関係でも相手の立場を考えたコミュニケーションが意識できるようになったと思います。

新入社員のフォローにあたり、気を付けていることはありますか?

新入社員と接する際には、「まずは安心して現場に来られるようにすること」を大切にしています。いきなり専門的な知識を詰め込むのではなく、まずは現場の雰囲気に慣れてもらい、質問しやすい環境をつくっていく。そのうえで現場のルールや動き方、安全確認のポイントなどを一つずつ丁寧に説明しながら、一緒に現場を回るということを意識しています。

また、失敗してしまっても責めるのではなく、原因や対処法を一緒に考えるということも大切にしています。私たちの仕事は経験の積み重ねが大切なので、一つの失敗で委縮してしまうのではなく「こんなことも聞いて大丈夫なんだ」「これはやってみても大丈夫なんだ」と前向きに捉えてもらうことが重要です。ですので、そのように感じてもらえるような関わり方を意識しています。

さらに今後は、ちょっとした相談ができるメンターを配置するなど、フォロー体制を強化する取り組みができればと考えています。

仕事とプライベートの両立はできていますか?

できるだけ意識して両立するようにしていますね。休日はしっかり休む、家族との時間を大切にする、仕事終わりは無理に予定を詰めずリフレッシュの時間をとるなど、オンとオフの切り替えを大切にしています。もちろん、繁忙期や緊急対応で仕事優先になってしまうこともあるのですが、周りのメンバーと連携してスケジュールを調整するなど、協力しながらやりくりする文化がありますので、自分なりにバランスが取れていると思います。

会社全体として考えている、将来の「ありたい・あるべき姿」を教えてください

会社としては技術力だけでなく、人材の育成と働きやすい環境づくりの両立を目指していくことが大切だと感じています。

電気工事業は専門性が高く、経験がものをいう業界ですので、若手の定着や次世代の育成が重要だと思っています 。そのため、ベテランの技術やノウハウを継承しつつ、若手が安心して挑戦できる雰囲気や体制を整えることが、会社に求められていることだと思うのです。

また、現場に関わる人たちが「ここで働いて良かった」と思える会社であることが、結果としてお客様の信頼にもつながると考えています 。私自身もその一員として、日々の仕事を通じて会社の成長に貢献したいと思っています。

現場代理人インタビュー2

1日の流れ

8:00

朝礼・作業内容の確認

作業員と朝礼を行い、その日の作業内容・注意点・安全確認などを共有します

8:30

作業開始・現場巡回

作業の進捗確認、指示出し、材料の搬入や他業種との調整などを行います

10:00

書類・図面作製

現場の仕様決定に必要な書類、今後の作業に必要となる図面等の作製を行います

12:00

昼休憩

1時間の昼休憩をとります

13:00

午後の作業立ち会い・写真撮影など

配線や器具の取り付け状況を確認し、工程写真の撮影や品質のチェックを行います

15:00

関係者との打ち合わせ・調整

元請や他業種との打ち合わせを行い、翌日の作業や工程の確認をします

16:30

片付け・作業終了確認

作業終了後、現場の整理整頓、安全確認を行います

17:00-18:00

書類作成・報告業務

事務所で日報や記録などの書類作成・報告を行い退勤します