現場代理人との打ち合わせや職人への指示・サポートを中心に、材料や職人の管理を行うのが、弘電工事の職長の仕事。2019年に入社したT.A.さんは、職長として工事の進行管理と後輩の育成を兼任する、若手の兄貴分のような存在です。後輩や若手社員が安心して働き続けられる環境を整えたいと話すT.A.さんに、チームで働く際の心がけや、新人育成のために意識していることなどをお話しいただきました。
まず、私たちが所属する工事部では、主に建物内外の電気配線作業を中心に、電気設備工事に必要な管路(配管)の作製・設置などを行っています。その工事現場において、職人さんと協力して工事を進行していくことが職長の役割です。施工図に基づいて精密な作業を行うという面と、現場全体のスムーズな進行のために工程管理を徹底するという面の、2つの要素が求められるのも職長の特徴です。
共に現場を支える、職人さんたちへの感謝の気持ちです。どれほど緻密に計画を立てていても、実際に手を動かして形にするのは現場の職人さんたちです。だからこそ、職人さんたちの努力や技術に対して敬意を持ち、感謝の気持ちを忘れずに接することを心がけています。
良い現場づくりは、信頼関係の上に成り立っています。「ありがとう」の一言や、働きやすい環境を整えようとする意識が、チームの力を引き出す鍵になると考えています。
イレギュラーなケースではありますが、現場を統括する担当者が不在の中で工事を進めなければならないということがありました。このときの経験が、特に印象に残っています。図面も十分に整っていない中で現地の状況を見極め、即時の判断を重ねながら施工を進めていく必要がありました。決して簡単な環境ではありませんでしたが、チームのメンバーと協力し合いながら全員の力で乗り越えることができた経験は、自身の判断力・対応力を大きく成長させる機会になったと思っています。
一方的な指導ではなく、本人の考えや意欲を尊重することを大切にしています。現場で技術や知識を丁寧に伝えることは当たり前ですが、それに加えて定期的にコミュニケーションの時間をとって、「どのように成長していきたいか」「今の仕事をどう感じているか」といったことを聞く機会を設けています。
また、現場以外でもリラックスした環境で話ができるよう、食事会や懇親の場を設けることもありますね。仕事の悩みや不安、言いにくいことであっても気軽に話せるように、信頼関係を築きながら、安心して成長できる環境を整えるように心がけています。
当社のことを知ったきっかけは、在学中に学校へ説明に来てくれた先輩社員でした。現場で活躍されている先輩の話はとてもリアルで、仕事のやりがいや会社の雰囲気がよく伝わってきたのを覚えています。働き方や人間関係について率直なお話を聞かせていただき、不安よりも「ここで働いてみたい」という前向きな気持ちが強くなり、入社を決意しました。
私たちは、後輩や若手社員が安心して長く働き続けられる会社づくりを目指しています。仕事をしていると困難や壁にぶつかることもありますが、誰もが働きやすく、支え合える環境があれば、辞めたいと思うことも少なくなるはずです。
そのためには、社員一人ひとりが居心地よく、自分の成長を実感できる職場環境を整えることが重要になってきます。「この会社でずっと働きたい」と思える組織であり続けたい。それが私たちの願いであり、これからの目標です。
現場の安全確認、作業内容の共有、役割分担などを行います
配線作業や管路(配管)の施工など、当日の作業に取りかかります
午前の作業中に15分程度の小休憩をとります
午前中の工程を再開します
1時間の昼休憩をとります
作業の進捗に応じて、配線作業・仕上げ・調整などを行います
午後の作業中にも15分程度の小休憩をとります
午後の工程を再開します
作業の進捗報告、安全確認、翌日の準備を行い退勤します